こんにちは、丹頂ガス㈱常務取締役 藤井紀雄です。人事採用を担当しております!今回から、私のストーリーをお届けいたします。
「入社前の私」
丹頂ガス㈱に入社し33年目となります。
斎木家は、表に工場、その奥に自宅があり、親父と喧嘩している時だろうが、初めて彼女を家に呼んだ時だろうが工場を通り抜けなければ、行けない家でした。
私は斎木建具店の長男として生まれ、じいちゃん、ばあちゃん、親父、母、妹の6人家族、一代目じいちゃん、二代目親父、三代目は、物心ついた頃から私だろうなぁと思っていました。
彼女と初デートの時に「もってけ!」と言って、そっと私に5,000円をくれる親父
また、挨拶無しに入ってくる友人に怒鳴りつけ「挨拶もできない奴は帰れ!」という親父、そこには、私や私の周りの事をよく知っている親父の存在がありました。
そんな私も、高校卒業の時期がやってきました。親父に「卒業したらどうするのだ?」と聞かれ、答えは一つ「家業を継ぐよ!」なんだか嬉しそうでした。「それなら丁稚奉行先を見つけとく!」との返答でした。私は、家具作りの木工所に勤める事となり、親父は建具職人、私は家具職人として三代目を引継ぎ、後には一緒に一旗あげるぞ!意気揚々と期待を膨らませる私でした。
5年程経ち「仕事どうや?順調か?」やっと、仕事のことで語り合えるようになってきた頃、親父が病に倒れこの世を去りました。まだ49歳でした。
親父へ
男同士の話をしたかった、仕事の話をしたかった
喧嘩もしたかった、ぶつかり合いたかった
親父同士語りたかった
もう少しだけでも親父の背中を見たかった。