みなさまこんにちは!入社2年目の山田龍です。
僕は先月から一人暮らしを始めました。一人暮らしといっても大層なものではなく、同じ敷地内の離れに住んでいる祖母が施設に入ったため、その家を譲りうけて住む事になりました。
引っ越しの時に母親から「家族に頼らず、自分の世話は自分でやり抜きなさい。」と言われました。それに対して僕は「自分の部屋が隣に移る」くらいの軽い気持ちでいました。
いざ生活が始まると、それはとてもしんどいものでした。疲れて家に帰ってもお風呂はおろかご飯すらもできておらず空っぽの冷蔵庫の前で「本当に何もない…」とつぶやいた事もありました。寂しがりの僕にとって何より苦しかったのは「ただいま」と言っても「おかえり」の声が無い事でした。
そこで僕を支えてくれたのは友達の存在でした。毎晩様々な友達が遊びに来てくれるので、洗面台には歯ブラシが、冷蔵庫にはビールが日を増す毎に増えていきました。
そんなある日、母親が様子を見に来てきくれました。僕は、母親が大好きな豚キムチを作ってあげました。母親は「アンタに豚キムチを作ってもらう日が来るとは思わなかった。」ととても喜んでくれました。その食後に洗い物をしてくれている母親の背中を見て「こんなに面倒くさい家事を4人分、しかも毎日やってくれていたんだ」と思うと、心の底から「ありがとう」の言葉が出てきました。母親はそれを聞いても威張ることなく嬉しそうに目を細めていました。
母親が帰った後に✨ピカピカになった食器✨と洗面台に並んだ歯ブラシを見て「僕は友達や家族に恵まれ周りの人にすごく支えられているな」と感じました。それと同時に「何とかして報いなければならないな」と強く思いました。
僕は仕事でもまだまだ半人前ですが、少しでもみなさまの生活のお手伝いができればいいなと思います。今回で僕の話は最後になります。いつもお読みいただき本当にありがとうございます。