こんにちは、人事採用を担当しております。丹頂ガス㈱常務取締役 藤井紀雄です。
私のストーリーをお届けいたします。
私が営業を始めた頃、床屋さんで使用しているエアコンの効きがよくないので診てほしいと連絡がありました。ガスで冷房ができるエアコンを薦め買い替えをしてもらいました。
工事も終了し、いざ試運転へ!「ん?なんか効きが悪いぞ」と心の中で思う私。
店主の「効かへんやないか!」という言葉に焦る私。段々と怒り顔になる店主。
次の言葉は当然「こんな商品いらん!持って帰れ‼次来るときはお前の上司が来い」と言われ、専務に相談しました。「お得意様を怒らせるとは!何事だ!わしが行ってくるから事務所で待機しとれ」と言い、すぐさま床屋さんへ向かいました。戻った専務に話を聞くと、「店主は、カットしに来るお客様を快適にお迎えするために、効きの良いエアコンを付けたいのに効きの悪い物を売ったらあかんわな。お客様のニーズに答えやなあかん」私は、業務用ではなく一般家庭用のエアコンを薦めていました。それでは効くはずもありません。私は、床屋さん、会社や専務に迷惑をかけたことに対して会社を辞める覚悟でした。
しかし、専務は私の肩をたたきながら「若い営業マンの芽を摘みたくない。床屋さんには悪い事をしたが、これからのお前に期待をする。」と言ってくれました。その言葉に胸が熱くなりながらも甘んじる事なく、誠心誠意「お客様に寄り添い、お客様のニーズに合った商いをしよう」と決意をしました。今はもう、専務は他界されていませんがこの思いは色褪せてはいません。私も専務のように人を思いやる上司になろうと心に決めました。