こんにちは、丹頂ガスの丹羽です。いつも「たんちょう通信」をお読みくださり、誠にありがとうございます。今回は「脱優等生のススメ」についてお話しさせて頂きます。小学6年生の長男は、中学受験に向けて、毎日勉強に励んでいます。学校から帰ってきたら直ぐに、駅前にある塾へ行きます。夕方6時ごろに一度、夕飯を食べに帰ってきて、また塾へ戻って9時半まで塾の自習室で勉強をしています。我が家の長男の部屋には勉強机がありません。いつもダイニングテーブルで勉強をしていますが、家にいるとゴロゴロしながら、ついテレビを見てしまいます。塾に行けば集中して勉強できるし、先生もいるので、分からなければ、直ぐに聞けます。一石二鳥です。そして、日曜日は塾が主催する「模擬試験」を受けにあちらこちらの学校へ行っています。
先週の日曜日は、高田中学へ行ってきました。「どう、できた!?」と長男に聞くと少し難しい顔して「まあまあかな、東海中学よりかは難しくなかったけど、、、」「平均点は取れそう?」と聞くと「分かんない、、、もともと模擬試験は、実際の入試よりも少し難しめに出題してあって、簡単だと受験生がこんなもんかと思って、勉強しなくなるからって、塾の先生が言ってたよ!」そう言って、また難しい顔をしていました。「なるほど、大変だね。」最近、長男の笑顔も減ったような気がして、ストレスも溜まっていることだろうと、「たまにはリフレッシュしないとね!昼から何をしたい?」と聞いたら「友達と遊びたい!」と「でも、日曜日の昼から、友達の家に行っても留守かもしれないよ、前もって約束してないとね!」「じゃ、ボルダリングに行きたい!」「いいね!久しぶりに連れてってあげる!」
2時間の予定が1時間延長して、3時間びっちりやってました。とっても楽しそうに、何度も何度も挑戦しながら、壁をよじ登っていました。その後ろ姿をみながら、「青年塾」リーダーセミナーで山形県鶴岡市にある「サイエンスパーク」へ行った時に聴いた慶応義塾大学名誉教授の「冨田 勝」先生のお話を思い出しました。「脱優等生のススメ」です。
「昭和の価値観の中で育った親と祖父母の世代は、「昭和のエリート人生」がいまの社会でも「良い人生」だと考えてしまいがちです。そしてそれを子供たちに体現させてあげたい、という親心が根底にあります。」しかし、これからのAI(人工知能)が社会に出てくると「教科書を勉強して試験で良い点をとる」ことや「過去のデータを分析してビジネスプランを立案する」ことも「万人が高く評価する優秀な文章を生成する」これらが得意とする「優等生」若しくは「エリート」と呼んで来た彼らの仕事は、全てAI(人工知能)が変わってやってします。しかも、一瞬で作り上げます。
これから必要とする人材は「ゼロから1を生み出す人間です。」それには、創造力とチャレンジ精神が必要です。自分の好きなこと得意なことに何か一つ特化して、自分で考えて徹底的にやり尽くす力です。それは、ある意味とても「人間らしさ」の上に成り立つものではないかと思いました。何処の学校でもいい、好きなことを学べばいい、大切なことは、「今、自分に与えられたことに全力を尽くすことです。」そういう私も高校、大学共に第1志望は落ちて、第2志望の学校へ行きました。良き仲間と出会い、良き学びがありました。後悔どころか、むしろ感謝しております。来春受験する長男をそっと見守ってあげたいです。最後までお読みくださり、ありがとうございます。