皆様こんにちは!三重県四日市市で地域を守る丹頂ガス「たんちょう隊」広報部の河合菜摘です。
人と防災未来センターの見学に行ってきました。ここは、阪神淡路大震災の記憶と経験が語り継がれ、今後の備えについて学べる施設です。

まず最初に、阪神淡路大震災が起きたときの様子を音と映像で体感できるシアターを観ました。人々が慣れ親しんだ町が一瞬にして破壊される様子が再現されて、すさまじい映像でした。
次に、震災後のまちの姿や、人々の生活を記憶した資料が沢山あるフロアを見学しました。倒壊した建物や、高速道路が600mにもわたり横たわる光景が衝撃的でした。自然が生み出す力は恐ろしく、もし大地震が来たら、と想像して怖かったです。今できる防災として、家具の固定や防災用品の見直しをしっかりしないといけないと思いました。
そして、家屋の倒壊で下敷きになった人を助け出したり、炊き出しが行われていたり、避難所でのお葬式の映像もありました。大変だけど、同じ悲しみ、苦しみを味わった人々が協力して生活していて、人と人とのつながり、助け合いの大切さを学びました。全国に広がった支援の輪で、被災者の方にも笑顔が戻り、少しずつ、少しずつ、まちが復興していく様子が分かりました。

他にも、地震がおこるメカニズムを視覚と音で楽しく知ることが出来たり、状況に合わせた防災グッズの展示があったりと、防災についてとても学びの多い施設でした。この学びを、今後のたんちょう通信や感謝祭を通じて、沢山の方と共有できるように頑張りたいと思います。
その後、「北淡震災記念公園」を訪れました。ここでは、約140mに渡り、地震によって隆起した地面や、断層による生垣のズレなどが保存・展示されています。


人と防災未来センターで学んだ地震について、より迫力を感じながら見学することができました。ここには、メモリアルハウスと呼ばれる民家があります。この家は地震が起きても、鉄筋コンクリート作りで基礎がしっかりしていた、地盤がよかった等の要因で、ほとんど壊れずに残ったそうです。それでも、元の位置から約20cm持ち上がり、横に120cm動いていました。

↓ 外から見た塀のズレです。

また、震災当時のまま、生々しく再現された台所には、大きく移動したテーブルや椅子、割れた食器が散乱していました。それを見て自宅を思い出し、高い棚のガラス食器や茶碗が飛び出さない対策をしなければいけないと思いました。

私たちが住む三重県にも、南海トラフ地震が30年以内に70%の確率で発生すると言われています。震災の恐ろしさが感じられたこの日、こうして過去の経験から学ぶとともに、様々な自然災害が発生する日本に住む以上、これからは“減災”について考え、災害に備えて行動していくことが大切だと思いました。また、人はひとりでは生きていけないということを強く実感し、一人一人が防災の意識を持つ必要があると思いました。阪神淡路大震災の記憶を現地で学べたことがとても良かったです。