皆様こんにちは！三重県四日市市で地域を守る丹頂ガス「たんちょう隊」の清水美伶です。

先日、長野県松本市にある東洋計器(株)様へ会社見学にお邪魔しました。東洋計器(株)様は、水道・ガスメーターの開発・製造・販売をされている会社です。弊社とは40年近くお取引いただいております。

工場見学では、水道・ガスメーターが完成する過程を間近で見せていただきました。作業場所に入ると、ガスメーターがずらりと並べられている光景に目を奪われました。数えきれないほどのガスメーターを目にして、一緒に見学をされていた皆さんもワクワクしている様子でした。

製造過程では、たくさんの人の手と機械によって水道・ガスのメーターが作られていました。一つのエリアにつき10人ほどの従業員の方が作業されており、工場見学の間だけでも50人以上の方に出会いました。人の手と機械の力を組み合わせることで、精密な計測機器の製造を可能にしているのだと感じました。

会社内の廊下では、歴代の水道・ガスメーターが展示されています。

展示品の中で興味を持ったのが、“プリペイドガスメーター”と呼ばれるバングラデシュ向けに開発された前払い式のガスメーターです。事前にチャージした料金分、ガスを利用することができ、チャージ分のガスを使い切ると自動的に遮断される仕組みとなっています。ガスメーターと一口に言っても、多種多様な機能を持つ製品が開発されているのだと知識が深まりました。

さらに、会社内には秤・枡・ものさしなどの歴史資料を展示する「はかり展示室」が設けられています。展示品の中で印象に残ったものをいくつか紹介したいと思います。一つは、壁一面に飾られている瓢箪のような不思議な形をしたこちらの品。

これは江戸時代の携帯用棹秤(さおはかり)です。スライドさせて蓋を開けると、中に重さをはかるための道具が隠されています。

もう一つはこちら。江戸時代の木製分銅です。木箱の中には重しが入っていて、見た目からは想像できないほど重さがあります。特に手前に見える“四貫目”と書かれた分銅は15kgほどあるらしく、持ち上げることができませんでした。

「はかり展示室」では展示品に実際に手に取って体験することもでき、子どもも大人も楽しめる場所だと思いました。今回の工場見学を通して、過去から現在に至るさまざまな計測機器に触れることで、技術の進化を間近に感じることができました。貴重な機会をいただきありがとうございました！